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2008年2月14日、ノースカロライナ州キャンプ・ルジューンで狙撃訓練をする米海兵隊員
(写真:AFP/Paul J. Richards)
アクセス解析で知ったんだけど、「軍事板常見問題&良レス回収機構」にこのブログの記事が引用されてた
(参照)!珍説じゃなくて!ブログタイトルを変更する前に書いたイスラエルのシリア空爆の記事です。ちょっと嬉しい(・∀・)ニヤニヤ まぁでもこのブログなんて珍説だらけなんだろうけど( ´ー`)

2008年2月20日、アフガニスタン南部へルマンド州の砂漠で戦車から無線交信する
英国のヘンリー王子(写真:Reuters Pictures)
それはそうと、カナダは11年にアフガンから撤退するつもりだし
(ソース)、他のNATO諸国も増派要請に応じず、そのためアメリカは海兵隊をかなり送るようだ
(ソース)。NATOのアフガンでの足並みの乱れが気になる今日この頃。リアリストは同盟を勢力均衡と不可分と考え、ソ連が崩壊した時NATOも解体すると予測したけど、その後もNATOは存続、しかも拡大している。でもソ連(ワルシャワ条約機構)というでっかい敵がいない今、このアフガンでの不和は同盟を形骸化させるのでは?と疑問を抱く。ググってみたらやっぱり同じようなこと考えている人はいるみたい。
インターナショナル・ヘラルド・トリビューン2月11日付で、コラムニストのWilliam Pfaffが、NATOがアフガニスタンに十分派兵をしていないのは、NATOがもはや軍事同盟として機能していないことを示すものだ、と論じています。
それによると、NATO欧州諸国はアフガニスタンに派遣する部隊の確保に苦労している。それに対して米国は、欧州世論に正しい情報を与え、さらに、圧力を加えれば、こうした状況は是正しうると考えているが、これは全く見当違いだ。アメリカと違い、欧州諸国は基本的に、アフガンでの戦闘を世界的なテロとの戦いは考えていない。軍事同盟の条件は、強力な共通の見解と利益があることだが、米欧は対テロ戦争に関してはその条件を欠いている、と言っています。
これは、軍事同盟としてのNATOの存在意義に疑問を呈しているものです。
NATO首脳会議を前に独仏ベルギーなどがアフガニスタンへの増派の意向を表明しており、またアフガン情勢が好転すれば、米欧の亀裂が弱まることも予想されます。しかし問題の根本は、大多数の欧州諸国の政府や世論は、ロンドンやマドリッドのテロ事件にも関わらず、テロを自国の安全保障上の脅威と認識していない、あるいは、アフガンを対テロの最前線とは見ていないと思われることです。パフの指摘の通り、米欧間にこのような基本認識のずれがあるかぎり、NATOの危機は今後も続くでしょう。
いずれにしても、NATOも加盟国がこう増えてくると、軍事的脅威を共有するのは容易ではありません。共通の対象となりうるのはテロとロシアですが、テロについては、上述のように共通の認識は生まれ難く、またロシアについても、受け止め方は国によってまちまちでしょう。ソ連の軍事的脅威があった冷戦中の状況には及ぶべくもありません。
引用元:NATOの危機(世界の論調批評 2008/02/11)
ちなみに毎日新聞も珍しく良い社説を書いていた。
アフガニスタンの雲行きがあやしい。旧支配勢力タリバンなどの攻撃が激しさを増し、防戦に努める北大西洋条約機構(NATO)の足並みが乱れてきた。危険地域で戦う国と、治安の安定した地域に駐留する国の間で不協和音が高まっているのだ。(中略)
「果たして戦いに勝てるのか」という不安が強まっているのも確かだ。いま何より必要なのは、戦いを続ける上での明確な展望と目標、つまり出口戦略である。かつてアフガンに侵攻したソ連軍はイスラム勢力の激しい抵抗にあって、ついに撤退した。このままでは米国もソ連の轍(てつ)を踏むのではないかと心配になるほど情勢は険悪だ。
無論、戦闘だけが能ではない。アフガンの復興と安定に寄与する非軍事的な手段について、各国が知恵を絞ることも大事だろう。スパンタ・アフガン外相によると、カルザイ政権はタリバンとの政治交渉も試みているという。それはそれで有意義なことである。
しかし、仮に戦闘でNATO側の劣勢が明白になれば、タリバンなどのイスラム勢力が政治交渉に応じるかどうか。交渉を始めるにも、現実問題としては戦闘で優位に立っておく必要があるだろう。カルザイ政権を支える米国としては、同盟国を説得して戦線立て直しを図るしかない。そのためには明確な出口戦略が必要だ。
引用元:社説:アフガン NATOの不協和音が心配だ(毎日新聞 2008/02/13)

2008年2月20日、アフガニスタン南部へルマンド州の砂漠で戦車から無線交信する
英国のヘンリー王子(写真:Reuters Pictures)
それはそうと、カナダは11年にアフガンから撤退するつもりだし
(ソース)、他のNATO諸国も増派要請に応じず、そのためアメリカは海兵隊をかなり送るようだ
(ソース)。NATOのアフガンでの足並みの乱れが気になる今日この頃。リアリストは同盟を勢力均衡と不可分と考え、ソ連が崩壊した時NATOも解体すると予測したけど、その後もNATOは存続、しかも拡大している。でもソ連(ワルシャワ条約機構)というでっかい敵がいない今、このアフガンでの不和は同盟を形骸化させるのでは?と疑問を抱く。ググってみたらやっぱり同じようなこと考えている人はいるみたい。
インターナショナル・ヘラルド・トリビューン2月11日付で、コラムニストのWilliam Pfaffが、NATOがアフガニスタンに十分派兵をしていないのは、NATOがもはや軍事同盟として機能していないことを示すものだ、と論じています。
それによると、NATO欧州諸国はアフガニスタンに派遣する部隊の確保に苦労している。それに対して米国は、欧州世論に正しい情報を与え、さらに、圧力を加えれば、こうした状況は是正しうると考えているが、これは全く見当違いだ。アメリカと違い、欧州諸国は基本的に、アフガンでの戦闘を世界的なテロとの戦いは考えていない。軍事同盟の条件は、強力な共通の見解と利益があることだが、米欧は対テロ戦争に関してはその条件を欠いている、と言っています。
これは、軍事同盟としてのNATOの存在意義に疑問を呈しているものです。
NATO首脳会議を前に独仏ベルギーなどがアフガニスタンへの増派の意向を表明しており、またアフガン情勢が好転すれば、米欧の亀裂が弱まることも予想されます。しかし問題の根本は、大多数の欧州諸国の政府や世論は、ロンドンやマドリッドのテロ事件にも関わらず、テロを自国の安全保障上の脅威と認識していない、あるいは、アフガンを対テロの最前線とは見ていないと思われることです。パフの指摘の通り、米欧間にこのような基本認識のずれがあるかぎり、NATOの危機は今後も続くでしょう。
いずれにしても、NATOも加盟国がこう増えてくると、軍事的脅威を共有するのは容易ではありません。共通の対象となりうるのはテロとロシアですが、テロについては、上述のように共通の認識は生まれ難く、またロシアについても、受け止め方は国によってまちまちでしょう。ソ連の軍事的脅威があった冷戦中の状況には及ぶべくもありません。
引用元:NATOの危機(世界の論調批評 2008/02/11)
ちなみに毎日新聞も珍しく良い社説を書いていた。
アフガニスタンの雲行きがあやしい。旧支配勢力タリバンなどの攻撃が激しさを増し、防戦に努める北大西洋条約機構(NATO)の足並みが乱れてきた。危険地域で戦う国と、治安の安定した地域に駐留する国の間で不協和音が高まっているのだ。(中略)
「果たして戦いに勝てるのか」という不安が強まっているのも確かだ。いま何より必要なのは、戦いを続ける上での明確な展望と目標、つまり出口戦略である。かつてアフガンに侵攻したソ連軍はイスラム勢力の激しい抵抗にあって、ついに撤退した。このままでは米国もソ連の轍(てつ)を踏むのではないかと心配になるほど情勢は険悪だ。
無論、戦闘だけが能ではない。アフガンの復興と安定に寄与する非軍事的な手段について、各国が知恵を絞ることも大事だろう。スパンタ・アフガン外相によると、カルザイ政権はタリバンとの政治交渉も試みているという。それはそれで有意義なことである。
しかし、仮に戦闘でNATO側の劣勢が明白になれば、タリバンなどのイスラム勢力が政治交渉に応じるかどうか。交渉を始めるにも、現実問題としては戦闘で優位に立っておく必要があるだろう。カルザイ政権を支える米国としては、同盟国を説得して戦線立て直しを図るしかない。そのためには明確な出口戦略が必要だ。
引用元:社説:アフガン NATOの不協和音が心配だ(毎日新聞 2008/02/13)
アフガニスタンでの今後の活動の指針として、放置すれば再びタリバン政権下の原理主義者の武装闘争組織の跋跨する地域に戻ってしまうおそれがある訳ですが
仮に民主党の政権下ではこの可能性は優先順位の低い問題と扱われるかもしれませんね
或いは欧州の首脳陣にはともかく、選挙民には然程訴え掛けない問題になるかもですね
ともかくNATOの目的が対ロシア?地域内紛争にスライドしていけば対テロ戦争のお題目も響かない目標となるでしょうから
アフガニスタンは“Pax Britanica”でも2-10という収益が低く抵抗値の高い実入りの無い地でした
これがオスマントルコ(現在のトルコ挙共和国)なら8-20と植民地化すれば高い収益を見込めましたし、ブラジルやCentral Chinaでも8-10とまだおいしいです
戦闘結果表から3対1が最低要るので30戦力投入するという意味でも資金がかなり掛かります
イギリスのインドに手が届くよ、とロシアプレイヤーがフランス・ドイツとの交渉のカードにする、という…
まあ、それはともかくパキスタンの政情不安がかなりアフガニスタン部隊への補給の不安という陰になりそうですね
政治的混乱を背景に昔ムシャラフがやったようにインドが侵攻!は無いでしょうけど(笑)
今やイスラム世界なので無理でしょうがペルシャという中世以前の帝国域のような連邦が出来ればかなりの発言力ができそうですが
まぁイスラム帝国の復活は無理でしょう^^;
できたら日米、EU、中露アジア、中東アフリカの4極にとかになるのかな?(笑)
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コメントありがとうございます。
修論執筆で余裕がなくずっとブログも放置で返信遅れてすみません。
ジャービスのその文献は修論で引用しております^ヴォルフ 抑止とは曖昧なもの抑止の曖昧さご無沙汰しております。エントリー拝見いたしました。抑止の国家指導者の心理学的側面に迫った、Robert Jervisのmisperception~という本とかヒントになりそうですね。ちなwaltz1979抑止とは曖昧なものRe: すげえ写真。引用元には海兵隊とだけ書いていましたヴォルフ抑止とは曖昧なものすげえ写真。おおお。徴兵制度が日本になくてよがった。。。これは特殊部隊かなんかですか?涼一フランス核戦力削減Re: はじめまして!はじめまして
自分は平和学習にはいい記憶がありませんが、その授業はとても面白そうですね
お役に立ててもらえて嬉しいですヴォルフ少佐フランス核戦力削減はじめまして!はじめまして☆ヴォルフ少佐! リーザエルト2世です。どうぞ、リーザと呼んで下さい。
今度、学校の平和学習でうちのクラスは「核」についてロールプレイング(各国首脳リーザエルト2世新年を祝う世界の花火 in 2010Re: すごい花火ですね。リンク追加しました。
宜しくお願いします。ヴォルフ少佐新年を祝う世界の花火 in 2010すごい花火ですね。日本とは趣が違って、いいですね。
更新楽しみにしています。
もしよろしければ相互リンクお願いします。あっき中国の全方位交易恐るべしRe: タイトルなし良くも悪くも影響力大ですからね^^;ヴォルフ少佐