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ミサイル防衛について意見を求む 


2008年2月17日、セルビアからの独立宣言を採択するコソヴォ自治州議会(写真:Reuters Pictures)


 ついにコソヴォが独立を宣言した。ゼミの先生はバルカンが専門(という言うかその分野の権威w)で、丁度先日コソヴォをはじめたとしたバルカン調査に行ってこられたとのこと。新学期のゼミでコソヴォに関する面白い話が聞けるかも?(・∀・)ニヤニヤ


独立を祝うコソヴォのアルバニア人達(写真:Reuters Pictures)


 それにしても星条旗が混じっているのは何故だろう?いち早く国家承認してくれたというだけでこんなにでかい他国の国旗を持ち出すものなの?

 さて今回はこのニュースを扱うのではなくて、何回か取り上げているMDについてである。今回は久しぶりに結構時間をかけて書いた。おかげさまで最近少しずつコメント欄が充実してきたが、この調子でどんどん意見を寄せてもらいたい。

 NATO加盟を目指すウクライナや、米国のミサイル防衛基地の受け入れを計画しているチェコやポーランドについて、同大統領は、「脅威」とみなすことができる国だとして、ミサイル攻撃も辞さないと警告した

引用元:プーチン大統領「東欧にミサイル攻撃も」、MD計画で警告(AFP 2008/02/15)

 こういう過激な発言を見ると、NATO拡大やMDでロシアが焦っていると感じなくもない。少なくともアメリカとイランとの緊張よりもロシアと西側諸国との緊張の方がヤバいように感じる。

Russia possesses the relatively inexpensive technical capability to offer an appropriate response to U.S. missile defense deployment in Europe, the foreign minister told a news conference in Geneva on Tuesday.

引用元:Russia can offer low-cost response to U.S. missile system(RIA Novosti 2008/02/12)

 ちなみに、ロシアの外相はMDに比較的低コストで対応できるとしている。確かにミサイルの攻防に関しては、防御側より攻撃側の方が断然有利なのは明らかだ。


MDを突破できると言われているロシアの戦略核ミサイルTopol-M


 MDは本当に莫大な金をかけてまでやる必要のあるものなのだろうか?僕は疑問を感じずにはいられないのだが、オブイェクトさんの記事への下のコメントのように、MDは防御兵器だから反対するのはおかしいという意見がある。

29. MDは、防弾ガラスみたいなものだからね。別に近づかなければ危険のないシロモノ。家に防弾ガラスを張ることに反対するのは、泥棒か泥棒の引き込み役くらいだよ。

Posted by 名無しT72神信者 at 2008年01月10日 16:32:08


40. >>29
MDって、報復用の核を持たずとも核攻撃に対する抑止力と成り得る訳だから、核廃絶を望む平和主義者の皆さんは真っ先に賛成すべきものである筈では?と思うんですが。

Posted by 名無しT72神信者 at 2008年01月13日 09:19:59

 これは攻撃力を持たない日本の場合に対する意見かも知れないが、ここではMD一般への意見だと仮定する(実際こういう意見はよく見られる)。こういう意見は相互抑止の観点が欠けている。冷戦期米露は相互確証破壊を維持するためにABM(弾道弾迎撃ミサイル)をかなり制限することにしたが、MD配備を進めるということは相互確証破壊体制をやめるということである。

MAD戦略を決定的に定式化させたのは、1972年の「ABM制限条約」でした。そもそもの発端は、1960年代に、米ソ両国がミサイル防衛システム(Anti Ballistic Missile:ABM)の開発を進め、核ミサイルを迎撃する能力の競争に突入したことでした。これまで「相互抑止」は、相手に報復する①能力、②意図を保持し、それを③相互理解することによって成り立つと学んできました。ところが、米ソ両国がABMを配備してしまうと、「核ミサイルが飛んできても相当数は迎撃できる」ことになり、②相手への報復能力が削がれてしまうことになります。そのため、より高度なABMを配備した国は、「相手を攻撃できる・・・」という先制攻撃の誘因が働く(少なくとも可能性として)ことになります。これが、「相互抑止を著しく不安定化させる」と考えられたわけです。

引用元:第4回授業レビュー(その1) 核戦略(Nuclear Strategy)とミサイル防衛(Missile Defense)―その1―(安全保障論ノススメ 2005/05/18)

 例えるなら、銃と防弾チョッキを持っている者と銃だけを持っている者がいる(防弾チョッキは高い技術が必要で持てる者と持てない者がいる)というような感じ?前回の記事で「安全保障のジレンマ」の話をしたが、自分が不利だと感じている者は焦って危険な行動を取る可能性がある。自国の安全を保障するためには他国にも配慮が必要だと思う(僕も随分丸くなったな~w)。ディフェンシブ・リアリズム(自国の安全を確保できる程度のパワーを手に入れれば、それ以上のパワーを追い求める行動には出ないと考える)的に考えれば、自国の安全保障とはすなわち相手の安全を保障することだと言える。

 ということで、MDはロシアの言うように簡単に対応できるなら無駄な軍拡競争になるだけだろうし、逆に性能が高くても相互抑止の観点から必要性に疑問の余地がある。MD反対の平和主義者の意見にも一理あることになるんだが、彼らがそんなことを考えているとは思えない。平和運動するならこれくらいの理論武装はしてほしいと思う。


日本のMD配備に対するソウルの日本大使館前での反対運動(写真:Reuters Pictures)


 ただ、ここまで書いておいてナンだが、核抑止なんてものはそもそも存在するのか?という議論はある。何故なら抑止とは失敗して初めて効果が証明されるものなので、特に核の場合はその抑止力が証明される時には地球\(^o^)/オワタになっているかもしれないからである。だから、抑止理論を考えるのは面白いのだが頭がこんがらがる(;´∀`)もしかしたらこの記事も色々おかしいかも・・・

【追記】
 核を持たない日本の場合はMDを持つのはアリかもしれない。ってか今回の記事で言いたかったことは結局下のコメントに集約されている^^;その場合核の傘(拡大抑止)に頼らないことが条件になると思われるが(もともと核抑止の中でも拡大抑止は特に疑われているが)。でも性能面(例えば下の赤字)から考えてやっぱりいらないんじゃないのって気がしないでもない。

11. ロシアが米国のMD配備に反対しているのは米国がロシアに核兵器を向けたままロシア近郊諸国にMDを配備してロシアの反撃能力を潰し、一方的に打撃を与える核戦力優位を狙っているからというものでしょう。
米国のMD配備がロシア戦略にとって攻撃的配置にあるので反対となる。
しかし日本には核攻撃能力が無い上、射程も短く、更にロシアの標的とする核目標からはルートも被らない

Posted by 名無しT72神信者 at 2008年01月09日 04:31:08

[ 2008/02/18 23:48 ] 抑止・ミサイル防衛 | TB(0) | CM(11)

貴殿の引用しているコメントには前提となるべき
条件があると思いますが。

その条件に触れる事無しに
>>これは相互抑止の議論を無視した意見だと思う。
と批判するのは論点のすり替えと違いますか?

少なくともあそこでコメントを入れている人達の
殆どはその「条件」について念頭にコメントを書いて
いますけど。
[ 2008/02/19 00:58 ] [ 編集 ]

>別スレ6124さん
すみません、あの記事にこの記事に適応できない前提(条件)ってありましたっけ?
僕が勘違いしているかもしれないので、よかったら教えてもらえませんか?

あ、もしかして(ロシアが反対していない)日本のMD限定の話(コメント)だったのかな?
だとすればそのまま引用するのは不適切かぁ。
[ 2008/02/19 01:10 ] [ 編集 ]

コソボ独立を支持したカウボーイ。
コソボの人口の9割を占めるアルバニア系住民はイスラム教徒。

あっれ~、カウボーイはお猿のジョージの指導の下に「イスラム壊滅作戦」を展開しているんじゃなかったの?



僕は少々コストが掛かろうとも武力均衡の緊張平和を支持しているのだが。
ある程度の力の見せ付け合いは必要だと思う。

自国を守ると同時に相手に見せる事が重要。
[ 2008/02/19 08:22 ] [ 編集 ]

なぜ、外相がMDに安価に対応できるといい、プーチンが脅威とみなすかという話だけ見ると というよりみるために別の事例を引っ張ってくると
1.レーガンのスターウォーズ計画時のソ連の対応はアメリカに対してソ連の持つ戦略兵器と相殺するような平和攻勢、軍縮。(ソ連に軍拡で対応する余力がなかったのもあるが)
2.今回のMDの話だと容易に対応可なはずのMDに対して積極的に反対。強気の姿勢
という話になるかな。
で、

>NATO拡大やMDでロシアが焦っていると感じなくもない。少なくともアメリカとイランとの緊張よりもロシアと西側諸国との緊張の方がヤバいように感じる。

のあたりで、なぜ(1)時は消極的で(2)時(今)は強気かという話になると
1.(1)時は米ソ二極構造で二者間対話でどうにかなったが、今は東欧諸国と個別に交渉が必要(アクターの急増)
2.1の東欧諸国は(1)時のアメリカという相手に比べ多くの利害関係を抱えており、しかも米ソの時はソ連はなんやかんやでアメリカから利益を得る立場だったのが東欧諸国(今)だとロシア優位な現状がひっくり返る
やはりアメリカはロシアにとって遠い国で軍事、イデオロギー対立(しか)なかったと言えるのではないか。
3.広大なロシアだと国内の民族問題に周辺諸国が否応なしに関係を持たざるを得ない。
4.BRICSで経済もまあまあ好調。まだ軍備近代化は難しいが。
5.東欧諸国のMDだと、発射初期段階で落とされる=MIRVの効果がなくなるので、数で攻めにくい。(スターウォーズ計画でも宇宙から発射初期で落とすつもりだっただろうが、今回は確実性がかなり高い)

・・・かなぁ?
[ 2008/02/19 16:38 ] [ 編集 ]

アメリカ東海岸から東欧へ引いた直線の延長にあるのはロシアではなくイランですから、東欧のMDが直接的に担う任務はやはりイランのBMへの掣肘だと考えます。もちろんこれに正面からイランが反対できるわけはなく、なるほど巧妙な戦略だと思います。
しかし、シベリアやオホーツク海、北極海からアメリカを狙うBM、極論を言えばボーフォート海まで突っ込んだ"デルタⅣ"のSLBMなんて東欧をかすりもしないのですから、東欧へのMD配備が米ロ間の相互確証破壊を揺らがせるというのは当たらないと思います。むしろロシアが警戒してるのは、MDの配備により東欧が実質的にNATO陣営へ組み込まれ、欧州正面の戦略的縦深をさらに浅いものにされることじゃないでしょうか。戦略兵器で拮抗していても通常戦力レベルの抑止が崩壊することはありえるわけですし、CFE条約の履行停止宣言はその警戒感が端的に発露した結果だと考えましたが、それにしてもロシアの論理も苦しい感じが拭えないなぁと思ったりします(w
[ 2008/02/19 23:44 ] [ 編集 ]

>>ケンプファーさん
適度な緊張ならいいと思います。
問題はエスカレーションすることです。

>>あっちのスレの28さん
長文に対して一言で返して恐縮ですが、そんな感じだと思いますね。

>>Harpyさん
東欧のMDが対イランというのは疑わしいと思います。
プーチンの「ならもっとイランに近いとこ(アゼルバイジャンとか)に配備しろ」という主張の方がまともなことを言っているように感じます。

>むしろロシアが警戒してるのは、MDの配備により東欧が実質的にNATO陣営へ組み込まれ、欧州正面の戦略的縦深をさらに浅いものにされることじゃないでしょうか。

それはその通りだと思います。
MDがどこに配備されようとぶっちゃけ大したことないんじゃないかなと思います^^;
少なくともNATOの前線とロシアの防衛ラインが接することに比べれば。
[ 2008/02/20 01:46 ] [ 編集 ]

この意見は極論として聞き流してください。


現状の弛んだ日本の体勢を叩き直すにはどこぞの赤い国に攻められなければならない。

具体的には五島列島侵攻とか・・・。

そうすれば飛び起きる・・・。
(逆にショックで麻痺って死ぬんでねか?)
[ 2008/02/20 09:15 ] [ 編集 ]

流れだけ見ていると、こんな解決策が浮かんできました。
1:MDを開発する
2:MDをロシアに供与する
3:相互抑止体制は形を変えて保たれ、世界は平和に……ならないよねww

冗談は置くとして「自国の安全保障とはすなわち相手の安全を保障すること」とは、この一件を見事に言い表していますねえ。

核戦争になったときに一方的にボコボコにされるかもしれないわけですから、ロシアの危機感も分からなくはないですが、日本を含め、西側にも言い分はあります。
「おいロ助。だったらイランや北朝鮮の弾道ミサイルを、お前なんとかしろよ! イランや北朝鮮がなければこっちだってMD開発する必要はないんだよ!!」乱暴に言えばこういうことでしょうか。
国際情勢は複雑ですよね……

書いていて思いましたが、ロシアはイランや北朝鮮のミサイルをどう思ってるんですかね? いかにロシアがこれらの国と対立していないといっても、こっちはこっちで危ないと思うのですが……ロシアにとっては足元の弾道ミサイルよりも隣のMDのほうが脅威なわけですか。
理屈は分かっていますが、あまりにも皮肉が……


ただ、今の状況を見る限り、MD開発は続けざるをえないと思いますね。 相手がイランだろうが北朝鮮だろうが、飛んでくる弾道ミサイルに対していつまでも無防備というわけにもいかないです。 彼らに対する核抑止は「たぶん通じる」程度には通じるでしょうが、「たぶん」に多数の生命を預けるのはちょっと……
ロシアがMDに脅威を感じる理由は分かりますが、弾道ミサイルの脅威にさらされている国だって必死なのです(アメリカが東欧を引き込もうとしている件は、とりあえず置くとして……)。
イランや北朝鮮が弾道ミサイルを破棄しない場合、当面はMD開発を続けつつ、将来的にはロシアとの話し合いをもちロシアが妥協できるような落としどころを探るのが、妥当かなあと思ったりします。そんなことができるのかも疑問ですが……

しかし、西側諸国ととロシアとの綱引きを別にすれば、MD問題の根底には、弾道ミサイルの拡散があるんですよね。やはりこれはどうにかならないものか。
[ 2008/02/20 20:41 ] [ 編集 ]

>ケンプファーさん
万が一そんな事態が起これば日本はパニックになって暴走しそうw

>らぷたーさん
対ロシアのMD配備のためにイランの弾道ミサイルを(わざと)過剰評価して大義名分にしている気がします。
ちなみに北朝鮮は論外だと思います。

別にロシアの肩を持つわけではないのですが、MDに関してはアメリカの言い分は苦しいかと。

http://www.asyura.com/07/war93/msg/250.html
[ 2008/02/21 18:08 ] [ 編集 ]

ロシアにとって東欧にMD配備という事は単に軍事同盟を結ばれる以上に情報共有などのシステム設置はハードとして完全にアメリカ陣営に組み込まれることを意味するので警戒しているのでは?と
レーダー?通信システムがアメリカ式になれば必然としてそれに対応した航空機などの兵器の方が運用面からも使い易くなる訳で

対イランを考えれば確かにアゼルバイジャンやもしくはペルシャ湾諸国の方が適している気がしますが、アルカイダの設立動機などを考えるとイスラム諸国には置きたくないのかもしれませんね
テロの目的になることは勿論、情報収集の舞台になりそうですね
[ 2008/02/21 18:13 ] [ 編集 ]

確かにMD配備にはそのような付随する利害があるでしょうね。
だからロシアとしてはMDがどうこうというより自分の縄張りで勝手なことされるのが嫌なんだと思います。
[ 2008/02/21 22:55 ] [ 編集 ]

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