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ミサイル防衛 

 2ヶ月前ブッシュはアルカイダを戦前の日本になぞらえた演説をしたけど、今度はプーチンがアメリカのミサイル防衛をキューバ危機に例えて批判している。政治家は過去の大事件を引き合いに出すのが好きなようだ。

【関連記事】
ブッシュ大統領、日韓の「成功」例でイラク戦略を擁護(AFPBB News 2007/08/23)
ブッシュ米大統領、真珠湾攻撃と同時多発テロを同一視する発言(AFPBB News 2007/08/23)
露大統領、東欧のミサイル防衛をキューバ危機に例えて批判(AFPBB News 2007/10/27)

 東欧のMDだけじゃなくて日本のMDにもロシアは反対しているけど、その理由についてラブロフ外相は次のように言っている。

While Moscow "understands Japan's missile defense system is not aimed at Russia," it has concerns over Washington's moves to extend its missile defense network "on a global scale," Lavrov was quoted as saying.
<日本語訳>モスクワは、日本のミサイル防衛システムがロシアに向けられたものでないことは承知しているが、ミサイル防衛ネットワークをグローバル・スケールで拡大するワシントンの動きを懸念している。

引用元:Russia warns over U.S. missile defense, says Iran is not a threat(International Herald Tribune 2007/10/23)

 つまり、彼が言うには、日本のMD自体がというより、それが広がることが気に食わないということであり、そのきっかけになるから日本のMDにも反対しているということのようだ。


 ロシアがMDに断固反対している件については、以前このブログでも取り上げたけど、2ちゃんで面白い説を知った。ロシアがMDに反対するのは「強く反対することで、たいした意味のないMDに意味がある(有効である)かのように思わせ、MDに防衛費をつぎ込ませる。その結果、相手国は予算配分の問題から攻撃的な軍事力を削ることなり、その国を弱体化に導くことができる」というもの。本当かどうかはおいておいて、そういう考えもできるのかと、なるほどと思った。

 MDについては賛否両論でその有効性はよく分からない。僕自身は大したものじゃないと思っていたけど、キネティック弾頭というものを見て驚いた。ここまで技術が進歩していたんだなぁ。でも、どう見てもファンネルです。本当にありがry


【関連記事】
弾道ミサイル防衛(BMD)用誘導弾技術の研究のうちキネティック弾頭要素の性能確認試験の結果について(防衛省 2006/12/19)
キネティック弾頭要素の性能確認試験の結果について(防衛省技術研究本部 2007/12)

 ちなみに、先日ゼミで使った、豊下楢彦『集団的自衛権とは何か』では核の傘とMDは矛盾だと書かれている。124~126ページの内容なんだけど、Ryu-chan6708さんのブログで紹介されていたので、本から長文を引用するのはめんどくさいからそれを利用させてもらう。

 著者は、この「核の傘」による「懲罰的抑止」と、ミサイル防衛の「拒否的抑止」というのは矛盾しているという。

A氏:「核抑止」は、お互いに核を持つことにより、核を使うと報復するということでその使用を抑止するのが目的だね。
 「拒否的抑止」と言うのは何かね。

私:それは相手が撃ってくる場合に、飛んでいる間にそれを迎撃することを前提としているので、すでに相手が武力行使を開始したことになるね。
 すなわち、伝統的な核抑止が働かないか、失敗することを前提にしているので、矛盾することになるわけだね。

A氏:「核の傘」を強調すればするほど、ミサイル防衛の必要は減じるし、ミサイル防衛の重要性を強調するほど、「核の傘」の信頼性は減っていくということか。

私:「核抑止」を補完するために、ミサイル防衛を位置づけることは可能だが、現実的に最初からミサイルを発射するつもりなら、防衛網が整備される前に攻撃するはずだね。

 確かにその通りだと思った。MDが期待通りの性能を発揮するとしたら、矛しか持たない国家にとっては矛と盾両方持つ国家は脅威以外の何物でもなく、軍拡を加速させるだけだろう。北朝鮮なども含め国家相手に核の傘とMDを同時に推進することは矛盾しているように思う。ただ、守るべき領土や国民、あるいは体制を持たないテロ組織にこの懲罰的抑止(核抑止)は効かない。となれば、核がテロ組織に渡った場合に備えて拒否的抑止(MD)の方を強化するしかない。MDが完璧で核ミサイルが廃棄されるのがベストなんだろうけど、核の廃絶は物理的にも不可能だし、いったいどうしたらいいんだろうね┐(´ー`)┌

 テロに対する抑止に関しては、このブログのリンクに入れている神保謙さんのブログの第10回講義レビュー(その2)を参照汁。この人の講義はマジで面白そうだ。慶応の学生('A`)テラウラヤマシス
[ 2007/10/28 14:35 ] 抑止・ミサイル防衛 | TB(0) | CM(3)

では逆に、「(MD計画を)強くアピールすることで、たいした意味のないMDに意味がある(有効である)かのように思わせ、その対抗手段(多弾頭化など)に"相手国の"防衛費をつぎ込ませる。その結果、相手国は予算配分の問題から通常兵力を削る/多額の防衛費を費やすこととなり、相手国を弱体化に導くことができる」という見方でひとつ。
これが、「SDI計画に対抗するための負担がソ連崩壊の一因となった」と言われる理由でもありますよね。
[ 2007/10/28 17:54 ] [ 編集 ]

この弾頭中々やるな!

人の意見なんて聞いている暇が有ったら作るべきです。
でないと後ろからバッサリ逝かれます。

備えているからこそ何も起きない、起きさせない。

[ 2007/10/29 14:56 ] [ 編集 ]

>Harpyさん
確かに逆にそういう考え方もできますねw

でもその戦法は自分もそれなりの痛手を負うことになります
冷戦の勝者が日本だとも言われるように

>ケンプファーさん
いやいや、そんな単純な問題じゃないですよ(笑)
[ 2007/10/29 23:40 ] [ 編集 ]

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