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MD問題で米露決裂 

 さて暗殺計画が報道される中プーチンがイランを訪問中ですが、それとも関係しますが、先週米露がチェコ、ポーランドでのMD計画についての会談(2+2会合)を行いました。

 米国のライス国務長官とゲーツ国防長官は12日、モスクワでロシアのラブロフ外相、セルジュコフ国防相と「2プラス2」会合を行い、ブッシュ米政権のチェコ、ポーランドへのミサイル防衛(MD)配備計画などについて協議した。

 ライス長官は会談後の記者会見で、「MD問題では合意できなかった」と述べ、協議が物別れに終わったことを認めた。また、チェコ、ポーランドへのMD配備を、ロシアの理解を求めながら継続する考えを示した。

 ラブロフ外相は「脅威を取り除くために、しかるべき措置をとるシナリオは避けたい」と述べ、専門家協議で妥協を模索する間、米側がMD配備を凍結するよう提案した。同外相はまた、ロシアがMD配備に対する対抗措置として一方的な破棄を警告した欧州通常戦力(CFE)条約について、米露双方から条約改定に向けて相互提案があったことを明らかにした。具体的内容は不明だ。

 ロシアが米国に共同利用を呼びかけているアゼルバイジャンのレーダー施設について、ゲーツ国防長官は、迎撃ミサイルの照準を合わせる技術を備えていないことを理由に、MDの代替施設にはなり得ないとの認識を示したセルジュコフ露国防相は施設を近代化する用意を表明したが、米側は受け入れなかった模様だ。

 プーチン大統領は会合に先立ち、ライス、ゲーツ両長官らと会談し、MD計画撤回を改めて求めた。また、対抗措置として1987年に米国と旧ソ連が結んだ中距離核戦力(INF)全廃条約を見直し、欧州にミサイルの標的を向ける可能性を再度、示唆した

引用元:MD配備、米露協議は物別れ…モスクワ(読売新聞 2007/10/12)

MD計画では、チェコにレーダー施設、ポーランドに10基の迎撃ミサイル配備を想定している。米国はイランのミサイルなどを念頭にしているが、ロシアは現実的な脅威ではないと主張、自国の近接国での計画推進はロシア対策の色合いもあると反発している。

引用元:米ロが外相、国防相会談、対立解けず 東欧のMD計画(CNN.co.jp 2007/10/13)

結果はご覧の通り平行線に終わりました。それにしても、CFE条約とかINF全廃条約とかお前ら二国間で勝手に話進めんなよって感じですね。でもコレだけ読むと、ロシアが結構譲歩しているようにも思われます。知識がない僕としては何でチェコとポーランドなの?っていう疑問がありますが、それはそれとして、ミサイルというのは大きな存在のようです。


ソ連が解体した後、ティモシー・ガートン・アッシュはH.コール、H.シュミット、元西ドイツ外相ハンス・ゲンシャー(Hans Dietrich Gensher)にインタビューしたが、彼らは3人ともソ連の政策を修正させた決定要因は、パーシングⅡと巡航ミサイルの配備であったと語り、ゴルバチョフはコールに、自分もその考え方に同意すると語ったと、コールはインタビュアーのアッシュに付け加えた。

引用元:ゴードン・A・クレイグ、アレキサンダー・L・ジョージ『軍事力と現代外交―歴史と理論で学ぶ平和の条件』有斐閣、1997年、150ページ

冷戦終結の原因は色々ありますが、軍事面ではレーガン政権が西ドイツに中距離弾道ミサイル“パーシングⅡ”を配備したことがかなり大きかったようです。今回のMD施設建設問題をそれと同一に扱うことはできませんが、ロシアが断固反対するのはなんとなく理解できる気がします。

 ちなみに、今引用した『軍事力と現代外交』はまだ半分も読めていないのですが、色々面白いことが書いておりまして、5章の「世論と外交政策」では、一般国民が外交に口を出し、その影響力が大きくなるとろくなことがないというようなことが書いております(笑)また、今回の会談にもおそらく言えることでしょうが、公開外交について次のようなことが書かれております。

軍縮会議に代表されるように、大規模な会議は、早急に結論を求める国民の圧力の下、実りある会議にするための適切な事前交渉による地固めをせずに開かれがちである。この種の会議は、懸案の具体的成果を求めるよりも、国民への売込みを目的としている場合が多い。会議には新聞記者やカメラマンが数多く随行し、記者会見が頻繁に開かれ、意図的にリークが行われ、その他、さまざまな情報操作が駆使される。報道関係者がいるために、すべての会議は、冒頭に各国代表団の首席がそれぞれ会議への抱負をを明らかにすることで始まるこの表明によって、代表団の立場は固定化され、駆け引きや譲歩の余地がなくなってしまう。なぜなら注意深い国民は、代表団が立場を変えると、屈辱的撤退以外の何ものでもないと考えたからである。

引用元:ゴードン・A・クレイグ、アレキサンダー・L・ジョージ『軍事力と現代外交―歴史と理論で学ぶ平和の条件』有斐閣、1997年、69ページ

僕らが無意識に会談というものにほとんど期待していないのはこういう理由だったのかと、言われてみれば簡単なことですが、なるほどと思いました。小沢はシーファー駐日大使との会談の際、「密室」を痛烈に批判しましたが、公開によるこのような不利益も考慮するべきではないでしょうか?情報公開も大事ですが、特に外交においては密室の方がよい結果を生むのではないのかという気もします。時代の流れからすると、受け入れられない考えでしょうが^^;
[ 2007/10/17 23:01 ] 抑止・ミサイル防衛 | TB(0) | CM(3)

決裂する事は目に見えていたけどまさかここまであからさまに決裂するとは・・・。

いっても波蘭とチェコは東欧の玄関ですから。
扉は頑丈な方が良い。



裏でこっそり話を纏めるのも悪い事ではありません。
げんにガマは自民党時代にそれをやってきた人ですから。
[ 2007/10/18 08:20 ] [ 編集 ]

是非ニコルソンの「外交」も読んでみてください。
[ 2007/10/18 21:25 ] [ 編集 ]

>ケンプファーさん
小沢は密室政治スキーのくせになw

>シャオさん
これ以上読まないといけない本を増やさないで~(笑)
[ 2007/10/20 19:55 ] [ 編集 ]

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