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アメリカのお家芸 

 イラン・イスラム共和国。中東地域で、不気味に影響力を増しつつあるこのイスラム教シーア派大国への警戒感が強まっている。

 米国はイランが核兵器を開発していると非難。さらに、サウジアラビアなど周辺のスンニ派主導の国々は、イランが同じシーア派のマリキ政権を通じて、イラクでの影響力を高めていると警戒感を強めている。

 勃興(ぼっこう)するイランの力にどう対応するのか。米ブッシュ政権の新たな計画が28日、明らかになった。それは、イランの力を押さえ込むために、周辺諸国に大規模な武器輸出をするという“究極の処方箋(せん)”だった。

 ■最新鋭の武器

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は28日、ブッシュ政権が、サウジを中心とする湾岸諸国向けに、今後10年間で総額200億ドル(約2兆3700億円)に達する大規模な武器輸出を行う方針を決めたと報じた。ブッシュ政権は議会に承認を求める準備を始めたという。

 米国のライス国務長官とゲーツ国防長官が30日から中東歴訪に出発するが、その前にライス長官が湾岸諸国と正式に交渉を開始すると発表する見通し。米政府は今秋の合意成立を目指している。

 輸出されるのは、これまでアラブ諸国には、ほとんど売却されたことのない最新鋭の衛星誘導弾や、既存の戦闘機の性能を向上させる装備、海軍艦船など。サウジのほか、隣接する親米国のバーレーン、クウェート、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦への輸出が検討されている。

 ■シーア派を牽制

 米政府高官は、この計画は、湾岸地域でのイランの影響力拡大を阻止する米戦略の一環だと説明。イラクで不測の事態が起きても対応できるようにするとした。イラク周辺国の軍事力増強を誇示することで、イラクの混乱が国外に拡大しないよう押さえ込む狙いだ。

 2003年のフセイン政権崩壊後、イラクでは選挙で多数派のシーア派主導の政権が発足した。しかし、フセイン政権下で実権を握っていたスンニ派とシーア派の宗派対立が激化し、事実上の内戦状態に陥っている。

 イラクでの宗派対立は周辺諸国にも波及。スンニ派が主導する周辺諸国では、イランやその影響を受けたイラクのマリキ政権、レバノンのヒズボラなどシーア派勢力の影響力拡大に警戒を強めている。今回の計画は、イランを中心とするシーア派勢力を牽制(けんせい)する狙いもあるとみられる。

 ■「軍拡競争」懸念も

 一方、中東地域における軍拡競争を加速させるのではないかという懸念も強い。特に、アラブ・イスラム諸国と対峙(たいじ)してきたイスラエルの反発が予想される。米議会のイスラエル支持派が計画の承認に反対する可能性もある。

 ブッシュ政権は、イスラエル支持派の議員の支持を取り付けるため、今後10年間のイスラエル向け軍事援助も304億ドルと、過去10年間に比べ、約43%拡大させる意向だという。

引用元 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/71859/



 これまたアメリカお得意のオフショア・バランシングが来ましたね(笑)

 オフショア・バランシングとは、簡単に言うと文字通り、海の向こうから勢力を均衡させることです。

http://en.wikipedia.org/wiki/Offshore_balancing

 バランシングには、軍事的脅威となっている国に対して、自国が軍拡して直接対抗する方法と、他国を援助してそいつらに対抗させる方法、の二つがあります。
後者はバック・パッシング(責任転嫁)と言い、オフショア・バランシングもこっちのパターンが多いです。

 ちなみに日本も自国の安全保障をアメリカにバック・パッシングしていると言えます。

 これらについてはミアシャイマーというアメリカの超大物国際政治学者の『大国政治の悲劇』という本で分かりやすく説明されていますので、興味のある人は読んでみてください。


 前置きが長くなってしまいましたが、このニュース見てアメリカはまだ懲りてないのかとお怒りになる方が多いかと思います。ブッシュが内外からおもいきり叩かれながらもイラクからなかなか撤退できないのは、米軍が撤退するとイラクがイランの勢力下に入る可能性が高く、そうなると中東がヤバいことになるからです。これは岡崎久彦氏曰く「世界戦争のシナリオ」 です^^;

【「安倍内閣」と「日米外交」それぞれの展開-岡崎久彦氏に聞く】
http://www.youtube.com/watch?v=uM6AKNv9lBI

 イラン(シーア派)は中東の覇権を狙っており、アメリカはどうしてもそれを阻止したいわけです。イラクがなかなか安定してくれないので、ならしょうがないからまわりの国を強くしてイランを牽制しようということです。ミアシャイマーをはじめ多くのリアリスト達は、「イラク戦争は中東のパワーバランスを崩してしまう(=ろくなことがない)」としてイラク戦争には反対していたのですが、彼らの心配は完全に当たってしまったわけです。
[ 2007/08/02 10:49 ] アメリカ | TB(0) | CM(0)

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